最近気になるニュースが耳に入った。「オリエント急行廃線」という話だ。
旅の見聞録を書いている者としては、とても気になる話題だ。ということで思いっきり飛びついてこの話題について調べてみる。
オリエント急行といえば、アガサクリスティーの「オリエント急行殺人事件」にも出てくるヨーロッパ横断の豪華な旅客列車である。この代名詞からオリエント急行といえば、殺人とかいう言葉を連想する方が多いがCBSの「60ミニッツ」でかつて取り上げられたところによると、現実のオリエント急行での死者は開業以来1名、英国の外交官が降車の際足を滑らせて転落した事故のみだそうだ。お気の毒に。
・・・と、余談はここまでにしておいて本題に入りましょう。
さて報道によると、「2009年12月12日の8:59着ストラスブールを最後に廃線になる」とのこと。
そして更に調べてみれば、今回廃線される「オリエント急行」は豪華列車のオリエント急行とは別物ということが分かった。
廃線になるオリエント急行とは、旧オリエント急行路線のなごりで現在オーストリア国鉄がウィーンからストラスブールまで一日1線のみ運行中の夜行列車「EN468」と表示されている。豪華な車両ではなく、ごく普通のオーストリア国鉄寝台車だそうだ。一応ロゴは入っているらしい。
以下に詳細をまとめてみた。
●オリエント急行詳細情報
スケジュール
「EN468号」22:40ウィーン発 8:59ストラスブール着
※そのほかにミュンヘン行きの「EN462号」というENものがあるがこちらはオリエント急行ではない。
料金
最安値通常料金:29.00ユーロ(2等車座席) 早期予約割引:29.00ユーロ
最高値通常料金:252.00ユーロ(シャワーTC付き1人寝台個室) 早期予約割引:202.00ユーロ
他、2名、4名寝台等色々なタイプあり
以上が通常の列車の情報となる。さて、以下が最終便に関する情報です。
●12月12日8:59着の情報
「EN468」
ウィーン発2009年12月11日22:40 ホーム6
ストラスブール着2009年12月12日8:59
料金に関しては、現在ネットでの記載はされておらず要問い合わせとなっています。
尚、EN468号は6:30シュツトガルト着 6:54発TGV乗り換えにて8:13ストラスブール着という手段があり、到着を先回りする西村京太郎風な乗り方もあり。最終電車のプラットホームへの到着を撮影されたい方にはもってこいですね。
写真の内容はこちらから
オーストリア国鉄運行スケジュール確認はこちらから
パリまで運行するTGVとの連結運行を辛うじてしている列車らしい。TGVによる路線の高速化で利用者が減り廃線になることが決定したそうだ。日本の新幹線とブルートレインの関係に似ている気がして寂しいですね。
ところで、12日以降のこの路線は何が走行するのかも気になったので調べてみました。
すると・・・調整不備なのか「EN468 OrientExpress」が時刻表に出てきてしまいました。
なんだか本当に廃線なのか?と思ってしまいます。
ちなみに豪華列車のオリエント急行に乗りたい方は、1982年にオリエント・エキスプレス社が旧オリエント急行の客車を再現して世界各地で運行しているものがあるそうなのでご安心を。
詳細は オリエント・エキスプレス公式サイトにて予約等受け付けています。料金は日帰りのイギリス路線で7万円台からの様です。
2009年8月27日木曜日
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