2009年7月25日土曜日

●台北~グルメ編~

旅の楽しみは地元ならではの食じゃないかなあ・・・と、
今回は一人でありながらよく食べてます。

地元で人気の朝食の店「阜杭豆漿」
夜市であれほど賑わうのならば、朝も屋台などで美味しい朝食があるのでは?と思い調べてみた。
ネットで紹介されていたのがこの店。台湾の朝食、豆乳と餅なるクレープの様なものの店。
MRT善導寺駅の5番出口を出ると真横にあるビル、見上げると2階に緑色の看板が見えた。入り口を探すと見るからに軽装で地元と言った感じの人達がこのビルの角を曲がって行く。着いて行くと店へ案内する看板と階段があった。朝7時、店へ向かう階段へは長い2本の行列が出来ていた。向かって右が持ち帰り用、左がイートイン用だそうだ。持ち帰り用の方が列が長く続いていた。
一応、注文するカウンターの脇に日本語のメニューも用意してあった。
写真は温かい豆乳の「温豆漿」、餅にいためた玉子と葱の入ったあっさり味の「蛋餅」。作りたての豆乳は優しい甘さで体にじわっと沁み込む様で、朝の体にとても優しい健康的な味がした。











茶芸館「徳也茶喫」

やはり台湾に来たら本場のお茶を体験したいなあ・・・
ついでにお茶菓子に「宮廷菓子」も味わいたいなあ・・・しかしあまり時間がない。
ということで、選んだのがお茶も宮廷菓子も手軽に味わえるという「徳也茶喫」でした。
写真の白い渦のあるお菓子は「芸豆捲」、ゴマ風味の餡にしっとりとした落雁の様なお菓子です。
もう一つは名前は忘れましたが豆の羊羹みたいな感じだった。どちらも上品な甘さでしっとり、とても美味しいです。お菓子は一皿90TWDぐらいだったかと。お茶は台湾の代表的なお茶「金萱茶」を頂きました。
お菓子を一人で2皿も食べるのは少々多すぎましたが、お茶が非常に美味しくさっぱりと食をすすめさせてくれます。











小龍包「杭州小龍湯包」
ガイドブックで紹介される有名「小龍包」も良いですが、地元らしい店で食べてみたいと思いこの店を選びました。MRT中正記念堂駅出口6から記念堂沿いに歩いて杭州南路の交差点を渡った先に店はありました。この付近は道が広い性か駅から店までがとても遠く感じます。
夕方から出かけるので時間がなくて持ち帰りにしてもらい、30分後宿泊先に戻ってから食しました。価格は90TWDです・・・安い。癖がなく皮とのバランスも良くとても美味しい。出来たてをその場で食べたらもっと美味しいだろうにな。また食べたいですね。











「故宮晶華」

今回の旅で最大の贅沢・・・というつもりで日本からメールで予約したレストランです。
故宮博物院の脇にあるレストランで、事前予約で博物院の所蔵品をモチーフにしたコースも味わえるらしいです。
時間がない私は、コースではなく通常のメニューから注文しました。
海鮮あんかけの「福建炒飯」350TWD、メロンと杏仁豆腐の「鮮果杏仁露」90TWD、「菊花茶」50TWDです。炒飯はご飯が日本で言う外米になるのですが、濃くのあるあんかけにはパラパラした炒飯が良く合います。しかもぶつ切りの海鮮がゴロゴロ食べごたえ十分。杏仁豆腐もさっぱりとした甘さで口直しには最高。ボリュームもあって一人で食べるには多過ぎる程、大満足でした。価格的には日本よりも断然お得に、しかし味と店の雰囲気には、しっかり贅沢をさせてもらいました。

●台北~夜市編~

台北名物「夜市」

沢山の夜市が存在する中、時間のない私は友人の案内で宿泊先近くの夜市へ出かけました。
最寄は古亭駅ですが、駅からは大学沿いに歩いて徒歩20分ほどの距離があります。
日本でもTVで夜市は何度か見たことがあるのですが、その中で紹介される名物よりも・・・ということで現地のお薦めメニューを味わってきました。








まずは、「タピオカミルク烏龍茶」「野菜のラップサンド」と言ったところでしょうか。
正式名は分からないですが、タピオカミルクは色々種類があるそうですが、ミルク烏龍茶さっぱりしていて美味しいです。更に野菜のラップサンドは、レタスや香味野菜にピーナッツの食感と風味で新しい味、どこかアジアな感じで美味しいです。
台湾では、ピーナッツを良く食べるそうで、きな粉も台湾ではピーナッツの粉だそうだ。名物だというピーナッツきなこ大福も頂いた。なんだか不思議な感じでも美味しい。


市の入り口近くにある日本の名前の付いた雑貨店の入り口に素麺?らしきものを発見。
この店は大変人気でいつも行列が絶えないのだそうだが、運よく並ばずにすぐ食すことが出来ました。
素麺に鶏がらスープとモツ、更に好きな薬味を入れて食べます。さっぱりしていてモツの臭みもなく食べやすいです。
中華麺と言うと日本ではラーメンの玉子麺のイメージなのですが、本場では日本のうどんや素麺の様な麺だそうで、「日本の中華麺は日本独自のものなのに、何故に中華麺なのか?」と台湾人からすると不思議なのだそうだ。

やっぱり台湾といえば、雪氷といわれる「台湾のカキ氷」ですね。
市の真ん中辺りのわき道にある店へ行ってきました。マンゴーが入っても90TWDぐらい・・・安いです。
友人のお薦めはミルクの入った淡雪の様な「雪氷」に餡と芋で作った白玉のようなお団子のトッピング。
冷たくて感覚が麻痺した頃合に口直しに芋玉を食べる・・・地元通な感じです。翌日マンゴーカキ氷も制覇したくて、夜な夜な持ち帰りで買ってみました。仙草ゼリートッピングもして美味しかったです。前日は2人でシェアしたのに、これは一人で食べたのでボリューム的に口直しの芋玉が途中で必要だなとちょっと感じた・・・私、学習能力ない。

最後に立ち寄ったのが、とても元気なおば様の果物屋台の店

南国のフルーツも一口サイズになって売られている。この中で注目だったのがプチトマトに甘い梅干を挟んだ物。
食べてみると意外とこれが良く合う。
台湾では、レモネードにもこの甘い梅干を入れたりするそうで、定番のお菓子なのですね。

●台北~観光編~

2泊3日の旅では、空港からの往復の1時間半を考えると生かせる時間は少ないのです。
今回は時間を有効に生かすべく「故宮博物院」「足ツボマッサージ」と場所をしぼって観光してみました。

日本のガイドブックも便利なのですが、現地で手に入る日本向けのガイドを台北在住の友人(友人の紹介で、今回の旅で初対面だったのですが、すっかりちゃっかりお友達。)からプレゼントして頂きました。ガイドブックより強い見方となった2品(写真)です。
是非、台北での観光の際にはこれを手に入れることをお薦めします。

「観光案内図」台北の大判地図つきの観光地図





「MRTマップ」MRTごとの観光地の説明が書かれた地図














そしてもう一つの見方がMRTの「悠遊カード(EASY CARD)」というプリペイドカードです。MRTの駅の窓口で「イージーカード」と言えば買えます。500TWDで100TWD分がカードデポジットになりますが、市内バスにも乗れて大変便利です。

世界四大博物館「故宮博物院」

MRT士林駅から市内バスで15分ほどの市街地から少し離れた場所にあります。
バスを降りて目の前に巨大なその建物を見ると迫力に圧倒されます。
「世界で4本の指に数えられる博物館が何故に中国本土ではなく台湾に?」まずそんな疑問が過ぎりました。答えは簡単、戦時下で混沌とした本土から守るために台湾へ渡ったのだそうです。
館内には4000年の歴史を伝える遺産が多く秘蔵されています。撮影禁止の為に写真はありませんが、台北に行った際は一見の価値ありです。代表的な展示物は「玉器」と言われるヒスイやメノウなどの天然石を加工した物です。その繊細な細工の技術には感動します。
これを見ると現代の中国は・・・海賊品や山賊品※など作らずに頑張ってほしいと思う。
博物館内には、土産物コーナーが何箇所かありチケットが必要ない地下1階にあるコーナーが一番大きい。横には郵便局も併設していた。
写真は地下へ降りる途中の階段に写った影。

※「山賊品」とは・・・
中国本土でオリジナル商品だといって販売しているが、何故か有名ブランド似の商品。
中国語で「山寨」、日本語にすると「山賊」の意味になる。
海賊とちょっと違うこれらの商品のことを海賊をもじって最近台湾ではこう呼ぶそうだ。





ランチの予約を脇にある「故宮晶華」※にしていたが、
まだ時間があったので博物院門脇にある庭園「至善園」を散策。
博物院内は人でごった返していたが、有料の庭園に人は少なく日本人は私ぐらい。
水辺もあるおかげでとても涼しい。
園内は鳥達の楽園、小鳥のさえずりを聞きながら木陰でゆっくりとした時間を過ごせます。
※「故宮晶華」に関しては「グルメ編」にて。














足ツボのお店「知足健康中心」
本場の足ツボを是非体験してみたいが、沢山情報が溢れていてちょっと混乱。
日本語が通じて台北駅の目の前ということで行ってみました。終わると足のむくみがなくなり靴が緩々になる程、腕に間違いなしの店です。
ただ、台北の地元人はこの店を知らないというので、日本人観光客向けなのかなと・・・。

●台北~土産編~

台北の土産物で代表的な「パイナップルケーキ」と「茶」を紹介します。

老舗のお茶「嶢陽茶行貿易有限公司」
今回の旅では、友人の友人である地元台北在住の女性の方に宿泊先の手配や、夜市の案内、台北の歴史や文化のお話など色々教えて頂きました。初対面なのにすっかりお世話になったその方のお薦めで頂いたお茶がこちらの会社のものです。

歴史のある店ですが、最近若者にも受け入れてもらう様にデザインをモダンにしたり、ティーバッグなど気軽に楽しめるものを開発しているのだそうです。お茶の味は無論言うまでもなし最高です。


こちらはティーバッグ4種、お茶のお土産に迷ったら一番のお薦めだと思います。
ティーバッグと言っても1カップ分ではなく、1ポット分でしかも湯を注ぎ足して何度でも楽しめるのですから。









こちらは「金萱茶」と言って代表的な台湾のお茶だそうです。
烏龍茶葉でありながら、甘くミルクの様な味わいのお茶なのですが、お土産を頂いた時に教えてもらったところによると、茶葉を育てる時に水の代わり牛乳をあたえて育てるのだそうです。台湾では昔からある農法でパイナップルなどもこうして甘くなると言われているそうだ。驚きです。






パイナップルケーキの名店「佳德?餅有限公司」



ネットで「台湾の名物といえばこれ」ということで、買いに行ってみました。日本では「パイナップルケーキ」と訳される台湾の名物は、パイナップルのジャムが餡になったクッキーです。このお菓子の専門店の一つである「佳德?餅有限公司」は台湾の「パイナップルケーキコンテスト」で優秀な成績を獲得した名店だと紹介されていた。旧正月になると地元の人々で1時間待ちの列も出来るそうだ。こんな有名店なのに百貨店でも空港でも販売はされていない。というわけで店まで行くことにした。

店の開店は7:30と早い。MRTを乗り継ぎ、最寄の「国父記念館駅」から歩いて20分。店に向かう途中には巨大ショッピングセンターの「京華城」があります。大抵の観光地図に載っている「京華城」を目安に店を探すことが迷わない秘訣だと思います。

「京華城」前で振り返ると遠くに台北の新名所「台北101」が見えます。
写真は「光復北路」からの「京華城」と「台北101」







京華城の脇の「光復北路」を北上すると大きな通り「南京東路」にぶつかる。東西に伸びる商店街を東(右手)へ曲がって店沿いにその中の並びにあります。この並びの数軒手前には6星集足體養身會館という24時間営業の足ツボの店もあります。帰りに立ち寄るのも良いかも知れません。

「佳德?餅有限公司」は朝早い時間にも係わらず店内には沢山のパイナップルケーキを買い求める地元客がいました。買ったケーキはしっとりとした餡にさっくりとしたクッキー生地が相性良く美味でした。空港で別の店のものを試食したのですが、佳德に比べるとちょっとパサパサしていて・・・違いが分かる。

※「佳德?餅有限公司」はクレジットカードが利用できませんのでご注意を。

●台北~つれづれ編~

2泊3日の日程で、台北へ一人旅へ行ってきました。
JALマイルの特典航空券を初めて使っての旅でした。無料の航空券なので他の乗客より粗末?といっては何ですが、そんな扱いをされるのかなと思っていました。無論そんな訳はなくむしろ逆です。搭乗口では「○○様いってらっしゃいませ。」と常客扱いになるんですなあ。
フライト時間は3時間少々、行きの機内では、映画「ニセ札」を鑑賞しました。「ニセ札」微妙だった。カメラアングルが良くない・・・風景写真を切り取った様で、アングルにメリハリを加えるともっと吸い込まれる様な迫力が出るかなと。他にも興味深い映画もあったのですが、3時間のフライトでは1本映画を見るのが限界ですね。

今回の旅の最大の難関は2点
一つ目は成田空港の出国審査・・・
今までの旅で日本で足止めされたのは初めてです。何故だか、大抵は入国の時に空港職員さんが雑談してきて足止めされるんですよ。
私は、出国の際に舶来物の腕時計の免税の為に出国手続きが必要なのです。
これが10年近く使用している割には使用感がないからとチェックされた・・・こんなの初めてです。

二つ目は言葉の問題・・・
台湾は台湾語が主であり、現地の人達は台湾語と北京語を混ぜて話したりもするのだそうだ。
台湾語も北京語もどちらも分からないのです。日本語を話す方もまれに出会えるのでそんな時は日本語、とりあえずは英語を使ってみたが、それよりは日本語の方が理解してもらえるみたいで・・・なんとも不思議。電子辞書の北京語機能を駆使してなんとかコミュニケーションを図るもかなり苦戦。英語と日本語が交錯して終にドイツ語・・・気づけば話してました(笑)



JALの機内食は2種類から選択、写真はハンバーグです。もう一つは中華丼だったと思います。
思ったより見た目もボリュームがあり、味も良かったです。
軽食は亀田製菓のJALオリジナルあられ・・・日本の匂いがこれだけ濃いと海外へ行く気がしません。


帰りの飛行機では、座席にスクリーンがない旧型タイプで映画を見ることが出来ませんでした。
ちなみに機内の本(見れないなら置かないでほしかった。)には今春に全米で話題になった「MALL COP」とかあって、日本では上映予定がないそうな(涙)

台北の信号

・・・が気になった。歩行者信号になると残り秒数が表示されるのだけれど、秒数の基準が不明。
3メートルほどの道幅の信号で90秒だけれど、4車線のスクランブル交差点が60秒だったりする。
交差点では渡りきれずに皆走る。
狭い道路はすぐ渡り終わるので渡りきったところで余裕で写真を撮ってみた。それがこの写真だったりする。





ペットボトルのお茶

日本ではペットボトルは一切買わないのですが、海外では水は買わなければならない。
というわけで今回その中で買った地元台湾のお茶「茶裏王」。
「裏王」って何?・・・「裏千家」みたいなものがあるとか?・・・
と思って写真を撮ってみました。味は普通の緑茶でした。
※後日、台北の友人より補足説明頂きました。
「裏」とは「り」ということで日本語でいうと「その中にある」という意味だそうで
「茶裏王」は「お茶の王様」という意味になるのではないかと。