2010年4月20日火曜日

ロサンゼルス~ダウンタウン編~

ロサンゼルスといえば、ハリウッド、ビバリーヒルズ、サンタモニカと有名な観光スポットが数ある中、私が一番見聞に時間を費やしたのがこのダウンタウンです。
それは何故かというと、ハリウッドよりもエンターテイメントの街であり、地元の美味しい食があふれているからです。

まず旅の前に「ダウンタウンってどんな場所だろう?」とネットで検索すると・・・
「車で通過はするけれど、怖くて歩けない。」とか
「日本人でここを歩く人はいない。」とか
まあ、一体どんなところなんだろう(汗)という書き込みだらけでした。


写真はダウンタウン夜の8時頃の街です。大きな通りは、人通りもあって出歩くのに危険は感じません。
実際見聞してみて思ったのですが、色々旅を経験している私的には上記の程の怖さはないです。
といっても、旅先で地元の人に道を尋ねられたりする旅行客に見られない私の意見です。むやみに人通りのない日本でもちょっと怖いなという様な通りは勿論近づくのは無謀ですよ。
海外では、NYでは懐に銃を携帯している人達を見かけたり、ベルリンではライフルに番犬のお巡りさんやらと、海外ではそれが普通なわけです。
最近、日本人は危機管理意識がとても欠けていると思います。もし、ダウンタウンで何か危険な目に遭うとしたら、それが原因になるでしょう。

というわけで、前置き長かったですがここから本番!!
「ダウンタウン素敵な街でした。」な見聞をお送りします。

●ドラマの街編
「映画の街といえば、ハリウッド。そしてユニバーサルスタジオに始まり、ロサンゼルスには多くの有名撮影所もあります。でもこの辺は観光客向けの様です。
実は、ダウンタウンには数多くのアメリカドラマを制作する撮影所があります。
「Los angeles Center Studios(ロサンゼルス・センター・スタジオ)」です。「是非スタジオ見学がしたい」と思ったのですが、残念ながら他の撮影所と違いスタジオツアーがありません。どんなスタジオなのか詳細は、以下の公式サイトにてご覧下さい。
Los angeles Center Studios公式サイト

ロサンゼルス・センター・スタジオを機軸に撮影するフィルムは、ダウンタウンの街中でも頻繁に撮影をしているらしいのです。


・・・というわけで、今回は地元の情報を元にドラマの撮影スポットを訪れてみました。

「CSI:NY」
NYを舞台にしたこのドラマの撮影は、屋内のシーンをLos angeles Center Studioで、市街地のシーンはNYによく似たここダウンタウンでは頻繁に撮影しているらしいです。
地元情報によると、「Spring Street(スプリングストリート)」が特によく利用されているそうで、というわけで1thから8thまでスプリングストリートをブラブラと歩いてみました。


まず1thブロックにはロサンゼルス市警のビルがあります。カメラに収まらないほど巨大です。







金曜日の日中に通ってみたのですが、とても静かです。撮影は大抵土日に道路を封鎖するそうですが、平日にこの静けさならば、土日はもっと静かです。撮影にはもってこいなんでしょう。
















こちらの建物は、マック(ゲイリー・シニーズ)が目撃された6thストリートのヘイワードホテル前です。





更にこの先に行くと、2009年4月に6thストリートから7thストリート間でシーズン5の最終話を撮影したスポットが。

写真の左脇の国旗のあるビルとその先のオープンカフェの間にあったのが、エンジェルが殉職したカフェです。トラックが店に突っ込むシーンは、なんと街中に作ったセットの店で撮影したのです。
写真では分かりにくいですが、現在は新しいビルが建っています。


以下のビデオで、撮影シーンが見られます。




そうそう、歩きつかれたのでちょっと休憩に、7thストリートの角辺りにフルーツジュースのショップを発見。
ブツブツ入りパイナップルジュース3ドルです。直径15センチぐらいの巨大なカップでびっくりでした。





スプリングストリートから5ブロック西へ移動したHope Streetの9thストリートにあるスーパー「Ralphs」
こちらもCSI:NYに登場したことがあるそうです。


CSI:NYといえば、ラスベガスとマイアミはどこで撮影しているのかとファンならば気になるところです。

「CSI:Crime Scene Investigation」はLos Angeles Center StudiosとSanta Clarita Studios
「CSI:Miami」はLos Angles Center Studiosとロングビーチで撮影しています。

ちなみにSanta Clarita Studiosは他にNCIS:なども撮影している有名なスタジオですが、ロサンゼルスの北西にありプライベートスタジオの為、こちらも見学は不可です。
スタジオの詳細は以下の公式サイトで紹介されています。
Santa Clarita Studio公式サイト





「24」
日本でも人気のドラマですね。
撮影所は、屋内のシーンを、FOXとLos angeles Center Studiosで、更に荒涼な地帯のシーンはSanta Clarita Studiosなどが使われているらしいのですが、市街地のシーンはダウンタウンで撮影する様です。
最終シリーズを、ダウンタウンのあちこちで最近まで撮影していたという情報が入りました。
目撃情報を元に、撮影していたスポットを見てきました。
こちらの「Parsing Square(パーシングスクエア)」は、5thストリートにあるダウンタウンの広場です。
2010年3月にこの辺りで撮影していたそうです。











隣接するホテル「Millemmium Biltmore Hotel(ミレミアム・ビルトモア)」は、映画「ゴーストバスターズ」「トゥルーライズ」でも撮影に登場した有名な建物。
更にこの脇にあるスタバはイチローが遠征の時必ず立ち寄るそうです。





パーシングスクエアから南へ2ブロック、西へ1ブロック移動したHopeストリート7thストリートから8thストリート間では、2010年1月にジャック・バウアーの目撃情報。
というわけで、そちらへ向かってみると、ロス市警の道路封鎖に遭遇。
道路を封鎖しているけれど通って良いというので、何があるのか向かって行くと撮影隊に遭遇しました。CMの撮影中とのことです。「24」も同じような感じで撮影していたんじゃないでしょうか。



脇にあった絵コンテも拝見したところ、車とバイクがクラッシュするシーンの撮影でした。
写真は許可を頂いて撮影しております。
こんな風にダウンタウンでは本場ハリウッドの撮影を間近で見学出来るのです。

完成したCMを見るのが楽しみですね。

撮影しているHopeストリートにはこんな一角も。アクションシーンを撮影するスポットの脇で、バラの花の咲くレンガ造りのなんとも雰囲気の良い建物に思わずシャッターを押しました。キリスト教関係の施設の様です。



以上2つのドラマの撮影スポットを見聞してみました。
ハリウッド映画、アメリカドラマ好きの方は、ロサンゼルスに来た際には是非「ダウンタウン」もお見逃しなく!!













●観光スポット編










ドラマの撮影地を巡るのも良いですが、まったく違ったロサンゼルスの側面を見せてくれるこんな観光スポットもダウンタウンにはあります。
ダウンタウンの北側に位置するアムトラックのユニオン駅
1939年に建設された歴史的な建造物です。
古きよき時代の面影の残る構内は一見の価値ありです。

駅を降りて西へ通りを横断して徒歩1分ほど歩くと、ちょっと雰囲気の違う小さな庭がありました。











こちらは、「オリヴェラストリート」といって、ロサンゼルスの発祥の地なのだそうです。
メキシコからの移民が集った小さな通りは、まるでメキシコへ行った気分です。









南米には行ったことないですが(笑)、通りにはビワやレモンなどの果実が実り、スズメはカメラ目線、こんな雰囲気なのかなと。













メキシカンレストランや、民芸品の店が軒を連ねます。見ているだけで楽しいです。
なぜか沢山あるプロレス用の覆面・・・。
















お土産に、最近日本でも人気のミラバケッソな高さ30センチのアルパカの人形(16ドル)と帽子を購入。
我が家のおかめいんこも大喜びです。






更に面白いものを発見!これは日本で言うところのメロンパン?正式名は「CONCHA(コンチャ)」らしいです。価格は1ドル。味もメロンパンそのものです。「メロンパンが先かコンチャが先か?」どちらが元祖なんでしょうか?
コンチャはロサンゼルスではメジャーなパンらしくコンビニでも売っています(笑)





オルヴェラ・ストリートで欠かせないのが、ロサンゼルス最古の家「アヴィラ・アドベ」です。
移民当時生活を見ることが出来ます。











●グルメ&お買い物編

居住者や事業所の多いダウンタウンには観光地価格的じゃないロサンゼルスの食を楽しめる場所が沢山あるようです。
今回、アメリカの口コミサイト「yelp」を使って、日本のガイドブックで紹介されている店を色々事前調査してみたのですが、あまり地元では評価が高くなかったりですね。

やはり地元の情報がほしいなと思って街をウロウロしていたところ、素晴らしい助け舟に遭遇。

ダウンタウンで街の観光スポットを教えてくれるDowntown Guideさんです。
紫のポロシャツに「Ask me」のバッチが目印です。写真はそのガイドさんから頂いたガイドマップの裏面に掲載の写真。
偶然にもこの写真の中のお一人、リノさんだったかリモさんだったかな?がお薦めのカフェを3店舗紹介してくれました。

というわけで、その1店舗へ・・・

Bottega Louie(ボッテガ・ルイ)
Bottega Louie 公式サイト
700 S.Grand Ave. Los Angeles, CA 90017
(213)802-1470



朝9時から営業しているということで、朝食の為に訪れてみました。
店構えが非常に立派です。
店の中も天井が高く広いです。なんだかアメリカらしくないです。










朝からお店の中はとても賑わっています。ネットで後日調べたところ大変な人気店でした。
カップケーキやマカロンがとても綺麗です。










朝食メニューから、「Pancakes(ブルーベリーパンケーキ)11ドル」と、「Salmon Benedict(ポーチドエッグのサーモン、ポテト添え)18ドル」です。
パンケーキは、生地がとてもしっとりと仕上がっていて、以前NYで食べたのとは大違いです。ポーチドエッグは初めて食べましたが、こんなに美味しい物だとは感動しました。ボリューム満点ですが、とても上品な味わいで完食です。



お腹いっぱいでしたが、リノさんが「カップケーキが美味しい」と教えてくれたのでカップケーキを食してみました。

「ラズベリーカップケーキ2.50ドル」
アメリカのケーキといえば、激甘のイメージですが、こちらは濃厚なチョコレート生地にとてもさっぱりした甘さ控えめのバタークリームが非常に相性よく上品な味わいです。カップケーキの美味しさに感動していたら、オーナーらしい男性が各テーブルへ挨拶に回ってきました。朝食を食べていてオーナーがわざわざ回ってくるとは見た目で思ったのですがカフェというより高級なレストラン?・・・。スーツの着こなしがアメリカ人というよりヨーロッパ人?風・・・と思ったらこの店はイタリア系のレストランなんだそうです。




リノさん素晴らしい店を有難う!!
時間がなく訪れられなかったリノさんお薦めの他の2店舗は以下です。
「Banquette Cafe」yelpの「Banpuette Cafe」紹介ページ

「Blu LA Cafe」「Blu LA Cafe」公式サイト


「Ralphs(ラルフィス)」

Ralphs公式サイト
645 W 9tj St. Los Angeles, CA 90017
(213)452-0840
営業時間:5:00-26:00

スーパーマーケットは、リーズナブルに食事が出来るし、お土産だって手に入る。
地元のならではの食文化が気軽に楽しめる場所として、旅先で必ず訪れることにしています。
こちらの「Ralphs」はオーガニック系の全国チェーンのスーパーマーケット。メトロの7thストリート駅から徒歩5分ほどの場所にあり大通りに面しているから夜も安心。早朝5時から深夜2時まで営業していて時間のない旅行者にとっては頼もしい味方です。ホームページではクーポン券もあって、印刷して持っていけばお得なお買い物も出来ます。
他、地元カリフォルニアワインのコーナーはかなり充実の品揃えです。サンドイッチ、スープコーナー、カフェなどもあり、食費を抑えたい旅行者には大変便利なんじゃないかと思います。
ちなみに、こちらの店舗は上でも書きましたが、CSI:NYにも登場した店としても地元ではちょっと知られています。
シーフードコーナーの海老の海を泳ぐナスの鯨は面白い発想です。
ケーキはアメリカらしい色どり。
コショウなどのスパイスは種類が豊富、シナモンやチョコレートを削るミル?まであるのには驚きました。





ラルフィスには日本食のコーナーも。











こちらはある日の私のラルフィスの晩餐。
オーガニックのフルーツジュース2本5.10ドル
モッツアレラチーズのイタリアンチキンサンドイッチ6.90ドル
ラズベリー、木苺、ブラックベリー、イチゴ、ブルーベリーのミックス3.60ドル
この色は一体何?なレッドベルベットケーキ1.99ドル
サンドイッチは、サブウェイの様な感じでお好みのパンと野菜を選んで作ってくれるコーナーがあります。
この赤い色をしたケーキは、ロサンゼルスではよく見かけました。
名物なんでしょうかね?とりあえず味は特別な感じではなかったです。







あと数店、見聞し損ねたお薦め店舗をご紹介。
今回の旅は宿泊先がロサンゼルスではなかった為に移動に時間を取られてしまいました。
時間切れで訪れられなかったけれど、地元で人気や話題の店を以下にご紹介します。

「Butter Milk Truck」
Butter Milk Truck 公式サイト

「ロサンゼルス・ストリートフード・フェスタ」でナンバー1になった移動販売の店です。
日本でも最近増えていますね。
真っ赤な色のレッドベルベッドパンケーキや、日本の紫芋を使って紫色のウベパンケーキなど、個性豊かな料理で注目度も高い店です。トラックの移動店舗ですので3日間の出店スケジュールを公式サイトでチェックするか、ツイッター情報で現在位置をチェックして探さなければならないという、ちょっと大変です。
受賞後は、プライベートイベントや取材などで忙しく中々街中に出ることが少ない様です。
私は事前に連絡してみたのですが、イベントのスケジュールが詰っているので、どうなるか直前まで分からないと、ツイッターで出店状況をチェックして下さいということで残念ながら断念しました。



「engine Co.No.28」
engine Co.No.28公式サイト
644 S Figueroa St. Los Angeles, CA 90017
(213)624-6996
営業時間:11:30-21:00(月曜-金曜) 17:00-21:00(土曜)

メトロ7thストリート駅から徒歩2,3分の場所にある消防署の跡をそのまま改装して営業しているレストラン。
地元の方達で連日いつも混雑している人気店の様です。予約なしで行ったら、待ち時間が結構かかると言われ時間がなくて断念しました。
ちらっと中を覗いたのですが、消防服や道具などが飾ってあって古き時代のアメリカを垣間見れる感じです。
こちらのメニューにあるクラブケーキサンド(蟹身のフライのサンドイッチ)と911ブラウニーパフェがとても気になって、いつかまたどうしても行きたいお店です。



「A little piece of cake」
A little piece of cake 公式サイト
こちらは、近年アメリカでブームしているカップケーキで大人気の店です。
ロサンゼルスには、セレブ御用達で話題のカップケーキ店が数あり、日本でもその手のカップケーキ店は紹介されていますが、こちらは日本ガイド未チェックの店で、Yelpの口コミで人気のお店。
そして、こちらは時間ではなく他の理由で断念しました。
なんと、こちらの店は通販専門なのです・・・とてもがっかりでした。
ネットで注文して、ダウンタウンエリア内で宅配してくれます。
ダウンタウンのホテルなどにお泊りの方限定で英語に自信のある方は是非挑戦といったところです。



最後に意外な人気店を紹介します。

こちらは日本でお馴染みのファミリーマートのアメリカ版「ファミマ!(Famima!)」です。
カフェも併設していて、「ここのサンドイッチとコーヒーが美味しい」と朝食愛用者の多い店。
朝食でYelpで検索すると、「必ず朝食が美味しい店」として出てきます。こちらの写真の店は7thストリートメトロセンター駅近辺にて発見。


以上、ロサンゼルスダウンタウン如何でしたでしょうか?
ダウンタウンは、地元の味、生活、そしてリアルなハリウッドの製作現場までも体験出来る楽しいスポットです。是非ロサンゼルスに来た際には訪れてみて下さい。

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