2010年1月19日火曜日

ライプチヒ~グルメ編~

2008年2月、ドイツ語をNHKの語学番組だけで1年間勉強したのみの私、初めて渡独し1ヶ月間ライプチヒという街へ滞在しました。
短い間でしたが友人、恩師に恵まれそのおかげか「食」でも色々と挑戦することが出来ました。
そんなライプヒチで出合った食についてご紹介したいと思います。
ドイツは中世の都市文化の歴史から、各都市が独立した発展をしその為食文化も地方色豊かな様です。
その街、地方でしか出会えない「食」が多く存在する様です。

まずは、ライプチヒならば食せるけれど、他のドイツの都市ではどこでも食せるわけではない2品をご紹介します。

●ライプチヒ名物「Leipziger(ライプチガー)」

ライプチヒならば、どこのカフェでもパン屋さんでも見かけるライプチヒ発祥のお菓子です。しかし、他の都市で食するのはかなり難しいと思われます。
ライプチガーは、「昔々、ライプチヒには、ひばり肉を中に入れた町の人々に大人気のパイがありました。しかしライプチヒの町の人々がパイの為にひばりを取りすぎた為に、ひばりが絶滅の危機に瀕しました。街の政府はひばりの狩猟を禁止し、パイの中にひばりの肉を使うことを禁止したのです。そして、ひばりの肉を使っていないという証として、パイの表面に十字の切り込みを入れて店に販売することを義務づけました。しかし、ひばりの入ったパイは美味しいので違反する店は後を絶たなかったそうだ。」・・・
と、いう謂れから現在も十字の模様が入った菓子をライプチヒの名物として、人々は代々受け継いでいるそうです。写真を撮り損ねたので、イラストを作ってみました。即席で作ったのですが大体特徴はつかめているかと(笑)
尚、現在は「ひばり」ではなく中身は「マジパン」です。見た目はマドレーヌ、味はかなり甘くてマジパンの存在がきつく感じるかと思います。
ライプチヒならばどこにでもあります。主に駅内のベーカリーやカフェ、「LUKAS(ルーカス)」など。
ちなみに、ルーカスでは「ライプチガー」の他にベルリン名物?と思われる「Berliner(ベルリナー)」と言われる菓子もあります。日本で言うとミスタードーナツで見かける中にクリームの入ったドーナツに似てました。

「LUKAS Bäcker(ルーカスベッカー)」
公式サイトなし
店舗場所
ライプチヒ中央駅プラットホーム売店
ライプチヒ中央駅プロムナード地下1階西側
アウグストゥス広場西側Grimmaische通り入ってすぐ北側

●ドレスデン名物「Eierschecke(アイアーシェッケ)」

ドレスデン名物でライプチヒでも食することの出来るケーキです。
アイアーシェッケには2種類、トルテタイプとクーヘンタイプとあります。主に街のベーカリーやカフェで見かけるものは、クーヘンタイプです。クーヘンは四角くカットされた焼き菓子的なもので、クーヘンのアイアーシェッケは玉子とバターたっぷりのケーキになります。ある料理レシピで見たところ「フライベルガーアイアーシェッケ」となっていました。味の方は、バターが結構たっぷりと使われていますので、私には少々辛い一品でした。

もう一つはトルテタイプ。これはレシピでは「ドレスデナーアイアーシェッケ」となっていました。こちらは写真の様な丸型で焼いた、ドイツ特有のチーズと玉子で作られたチーズケーキの1種です。
写真は、ドレスデンのカフェで撮影しました。ライプチヒでは下記で紹介する「Kandler(カンドラー)」で販売しています。
チーズは存在感控えめで、ふわっとした玉子の優しい味でさっぱりと仕上げられています。何度でも食べたくなる逸品です。ドイツでは何処ででも食べられるかと思うと、南ドイツの街では見かけなかったケーキです。日本でも扱っている店はほぼないと思われます。もしドイツで見かけたら是非食して頂きたい美味しいケーキです。



ライプチヒ中央駅「Promnaden(プロムナーデン)」

ライプチヒの玄関口であるDB(ドイツ国鉄)の中央駅にある巨大なショッピングセンターです。
ライプヒチはDBの南北の乗り換え口の役割も大きい様で、街の規模に比べてドイツの他の街の駅ビルよりかなり大きなショッピングセンターになります。
DEの乗り換えだけで途中下車されて時間のあまりない方でもちょっと立ち寄って利用されると便利だと思います。
お馴染みのマクドナルドやサブウェイ、ドイツではお馴染みのREWE(スーパーマーケット)、SATURN(電化製品)、両替店まであります。
ライプチヒプロムナーデン公式サイト
ちなみにマックがこんな感じです。
日本のマックよりバーガー少々サイズが大きく大味でした。ドリンクは桁違いに大きい。ポテトが2種類あったりするところがドイツらしいなと。写真のポテトは皮付きのものでした。もう一種類は、通常の日本と同じポテトです。








●Cafe Kandler(カフェ・カンドラー)
日本でもガイドブックなどに必ず登場する有名なカフェです。
バッハの墓のあるトーマス教会の脇の広場の前にあります。小さな木の古いドアは、立て付けが悪くてちゃんと閉めるにはコツがいるみたいで、そんな具合の古い小さな街のカフェですが、この小さなカフェはいつも観光客と地元のお茶を楽しむ皆さんで混雑している人気の店なのです。


左のヌストルテはナッツクリームのケーキです。ナッツクリームとコーティングのチョコレートが調度良いバランスで大きなサイズですが飽きずに食べられます。

カンドラーの名物はバッハの名のついたコーヒー、ケーキ、チョコレートです。
上は名物の一つコーヒー味の「バッハトルテ」。コーヒーがとても美味しい店なので、このコーヒー味のケーキのコーヒーも無論美味しいです。
ケーキは持ち帰りも出来ます。


地元の友人の家では誕生日など特別な日にカンドラーのケーキを買うと言っていました。友人のお薦めはこちらのモーツアルトトルテ。ピスタチオクリームのケーキです。

とにかく美味しいので全種類制覇したいと思ったほどでしたが、それは無理でした(笑)
ドイツではコーヒーは美味しい店が多いのに紅茶で外れることがあるのですが、こちらの店は元ティーハウスだったということで、紅茶も美味しかったです。友人達は皆コーヒーが絶品だと絶賛。
「Ich moechte mit Cafe Kandler nach Japan fahren.(私は日本にカンドラーを一緒に連れて行きたい。)」って思ったほど世界で一番だと私が思うカフェです。
ライプチヒに来たら是非立ち寄って下さい。

カンドラー桟橋1というどうやら新店舗がどこかに出来たらしいです。

「Café Kandler本店」
住所:Thomaskirchhof 11, Town Centre Leipzig
電話番号: (0341) 213 2181
Cafe Kandlerに関する情報サイト(地図のみ日本語)
※クレジットカード不可


●Milchbar Pinguin(ミルヒバー・ピングー)

ZENTRUMにある友人お薦めのアイスクリーム専門店です。
旧市庁舎のある広場の北側方向の通りにあります。広場からもペンギンのマークの看板が見えて、天気がよければ店の持ち帰り専門コーナーに人だかりが出来ているかと思うのでわかりやすいです。
年配の男性も一人で店内で気兼ねなくとパフェを食べている姿があったりと、地元のファンでいつも賑わっている店です。



写真のパフェはフルーツたっぷりで食べ応えありの逸品。私にとっては、ドイツのアイスクリームは美味しいと諭された店です。とにかく美味しいです。
「Milchbar Pinguin」
住所:Katharinenstraße 4 Leipzig
電話番号: (0341) 9601979










●Coffe Baum(カフェ・バウム)

コーヒーをドイツに広めた老舗のコーヒー卸業の店が経営するコーヒー博物館&カフェ&レストランです。ライプチヒの著名人ワーグナーなどが常連だったとか。
併設のドイツのコーヒーの歴史を紹介する博物館も見学しましたが、古い台帳やコーヒーカップなど沢山展示されていて歴史を感じます。本の見本市が最初に開かれたのもこの店の前の広場だったという話もあり、書籍印刷物で有名なライプチヒの歴史とも繋がり、街の歴史も感じます。
こちらのカフェの名物は勿論コーヒーです。

というわけで、写真はお隣の国オーストリア名物「ヴィンナーコーヒー」です。クリームたっぷりで見た目でちょっと楽しい逸品。私は実のところコーヒーが大の苦手で、これで20年ぐらいぶりにコーヒーを飲んで美味しいなと感動しました。



ヴィンナーコーヒーつながりで、こちらはザッファトルテです。


ついでに、ドイツでは大抵のカフェで、店の名前のついたオリジナルケーキがあります。
写真手前がこちらの店のオリジナル「カフェバウムトルテ」です。どれも美味しいケーキでした。

「Coffe Baum」
住所:Kleine Fleischergasse 4 Leipzig
電話番号: (0341) 96 100 60/61
Fax: (0341) 96 100 30
Coffe Baum公式サイト



●kaffeehaus riquet(カフェハウス・リクヴェット)
カフェRIQUET公式サイト

ZENTRUM内にある地元では有名な象の看板のカフェです。
地元の友人が紅茶の美味しい店としてお薦めしてくれました。
「ドイツはコーヒーの美味しい店が多いけれど、紅茶はなかなか美味しいのがないみたい。」と、ある別の街のカフェで紅茶で外れた話をしたらこの店へ連れて行ってくれました。紅茶の印象が悪かったのは、カンドラーや、カフェ・バウムなどコーヒーで美味しい店を2軒も見つけてしまった性もあるかもしれません。
角地に建つ立派な店構えに高級な店だと思い避けていたのですが、実際入ってみて「やっぱり独りで来なくて良かった」(笑)な店でした。内装も立派なお店で、貧乏でドイツ語レベル初級な留学生にとっては、1歩足を踏み入れたら硬直する世界です。しかし、メニューを見れば普通にカフェとして楽しめる価格でした。味も確かに美味しいです。19世紀ヨーロッパの空気を呼吸している感じを味わえます。
「kaffeehaus riquet」
住所Schuhmachergäßchen 1 Leipzig
電話: 0341/ 9 61 00 00
Fax: 0341/ 9 60 43 45
E-Mail cafe@riquethaus.de
営業時間:9:00-20:00



●Auerbachs Keller(アウアバッハスケラー)

Auerbachs Keller公式サイト
旧市庁舎の裏手にあるメードラーパッサージュにある有名なワイン酒場兼レストランです。
観光ツアーなどでも必ず紹介する場所の様で、入り口の銅像前ではよくガイドさんに連れられたツアーの観光客を見かけます。ゲーテや鷗外も通ったという老舗のレストランです。

そのおかげか観光客の利用が多いらしくお値段も結構お高い料理が多かったと記憶しています。
銅像の脇の階段を下りたところに店の入り口があります。


地下にある店内には大きな酒樽などが置かれて、「ファウスト」の人形?なのかなが酒樽の上にまたがったりしてました。入り口脇のレジでは、土産物なども色々販売されています。やっぱりちょっと観光客向けになっているのかもしれません。

店の名物はたぶんこれ店で酒造したワインです。
疲れもあったのですが、かなりきつくて1杯だけでフラフラになりました。
料理はパンの上に豚ロースをのせた料理です。スライスされたパンですが酸味が強く、濃厚に見えたソースの味に負けない程でした。面白い組み合わせの料理です。











「Auerbachs Keller」
住所:Grimmaische Strasse 2-4 Leipzig
電話番号:+49 (0)341 - 21610-0
Fax:+49 (0)341 - 21610-11
E-Mail:info@auerbachs-keller-leipzig.de
営業時間:11:30-24:00
Auerbachs Kellerに関する情報サイト(地図のみ日本語)



LEYSIEFFER(ライジーフェラー※読みはたぶんです)

LEYSIEFFER公式サイト
以前はプロムナード内にありそちらで写真のケーキを購入しました。
先日調べたのですが、現在はプロムナード内の店は検索出来ませんで、ZENTRUM内に在る様です。
パッケージの綺麗なチョコレート菓子などを扱っています。ドイツではサイズは大きいけれど食べ応えは軽いトルテが多いなと感じていたのですが、写真のチョコレートトルテは甘さがきついわけではないのに、しっかりとした重さのある味わいだったと記憶しています。
「ちょっと高級なショコラを買い求めるならここ」という感じのお店でしょうか。
「LEYSIEFFERライプチヒ店」
Leysieffer GmbH & Co. KG
住所:Grimmaische Strase 1-7 im Handelshof Leipzig
電話番号: 0341 2248316
Offnungszeiten: Mo-Sa 10-20 Uhr(営業:月曜から土曜 10:00-20:00)


●MORITZ-hofのエクレア

MORITZ-hof公式サイト
この見聞を読んでこれを日本から食べに行って下さる方がいたら私はその方を「勇者」に認定します。
ライプチヒZENTRUMから路面電車でLoessnig方面へ15分、Moritz-hofという駅にあるショッピングセンターの中にあるスーパーマーケットのエクレアです(笑)
でも侮るなかれこれが美味しいのです。中に入った甘さ控えめの生クリームにシロップ付けの甘酸っぱいチェリーの組み合わせがなんとも絶妙です。店員さんがホットドックの様に紙に包んで手渡しでくれる地元B級グルメ?扱いのエクレアですが、味は絶品です。



・・・最後に店名が思い出せない店2軒をご紹介します。

●印象的なクレープと美味しいピザの店
AUGUSTUSPLATZからZENTRUMに入って右手2ブロック目の角の辺りにあったと思われるイタリアンレストランです。友人が「クラスメイトに教えてもらったから試しに行ってみよう。」と声をかけてくれて、後をついて行ったので記憶曖昧なのが分からない原因だと思われます(涙)
ピザとクレープが写真の様な感じでして、とても美味しかったです。
この通りにはピザの店が何軒かあって、その中であまり美味しくないのもあるらしくご注意を。











●大学で連れて行ってくれた店
こちらも連れて行かれたので、良く分かっていません。
とりあえず、NORDPLAZから歩いて北西方面へ10分ほどのところにある小さなレストランでした。
こちらの名物は100種類以上あるビールの中から、写真の木苺ビールとバナナビールだそうです。
木苺ビールはライプチヒの名物だとか。
他、料理も美味しかったです。特に、見た目ライプチヒらしいデザート良かったです。


・・・この2店舗に関しては、ご存知の方の情報お待ちしております。

2010年1月16日土曜日

そうだHIS海外ミステリーツアーに行こう

・・・とふと思いついたので申し込んでみた。
申し込んだのは4月出発の「北米5日間5万円」です。
ここ数ヶ月値下げ傾向だった石油もまた投資対象となったかジリジリと上昇中らしい。
燃油サーチャージも込みで4月という場所によっては春日和かもなツアーは魅力だなと・・・。

早速HIS支店に行き、担当者さんとお話をする。ツアーは空きがまだある様子だった。
アメリカへの渡航へはアメリカ大使館HPよりESTAへの登録が必要な為、ESTAへの登録の注意等説明があり、「+15000円でデラックスホテルへアップ出来ますが?」と、担当者さん。「どこへ行くか分からないので結構です。」と私。「そうですよね(笑)」と思わず担当者さん笑いを堪えて苦しそうである。
まずここで普通の旅行者ならば、担当者にそれとなく"行き先を聞き出してやろう"と色々目論むと思う。
店側もそれを招致しているだろう。「でもどうなんだろうか?この店の担当者は行き先を本当に知っているのだろうか?」と私はまずその疑問にたどり着いた。「行き先は本社の企画担当の人間しか知らないのかも知れない。」ってことも考えられる。

・・・なのでこんな風に聞いてみた。
「アメリカは広いので4月でもアラスカとかなら寒いでしょうし、逆にマイアミなんかは暖かいでしょうね。早目に準備しないと大変だと思いますが、行き先が決まるのは1ヶ月前ぐらいですかね?」
「いや、1ヶ月より前に分かるかも知れません。確かに西海岸か東海岸かでかなり違いますよね。」と答えると目が左右の上に行ったり来たり。これは心理学で言う脳前頭葉の右と左にはそれぞれ役目がある。うそを考える想像力を使う場合と記憶を辿る場合、左右の脳のある方向に目が自然に動くという現象によるもの。詳しく知りたい方はCSIラスベガスシリーズを見て勉強しましょう。
「左右両方へ目を動かし適切で且つ情報洩らさない様にしている」と私は理解した。どうやら担当者は行き先をご存知の様だ。

と、これ以上突き詰めればしゃべりそうだけれど、この方も仕事ですしこれ以上は可哀相なのでこの辺にしておきましょう。

ただこれだけで、かなり目的地は絞られてきてしまった。
北米といえば、アラスカ、カナダ、USA本土、メキシコまであるはずですが、ESTA登録をすることから「アラスカ、USA本土」の可能性が高いなと思った。
更に、担当者の口から「西海岸か東海岸か」と言う言葉から、アラスカ、中央にある州はないのだろうと。
中央の州に関しては、旅行代金からも察するにツアーとして通常組まないエリアへの5万円という格安ツアーはありえないと思うので最初から無いだろうとは思っていましたが。
西海岸ならロス、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル
東海岸ならNY、ボストン、ワシントンDC、オーランド、マイアミ・・・
ロスならばCBS関係巡り、サンフランシスコならばナパバレー、シアトルならばスタバ1号店
NYならCBSショップと国連見学、ボストンならばロブスター、DCならば桜とフリーメイソンリー巡り・・・かな。
希望を言えば、シカゴへ行きたいのですが、ウィリアム・ピーターセン出演のミュージカル「ENDGAME」が観られるし、あの辺りはちょっと足をのばしてトロント(カナダ)まで行ってシーフードを食べると美味しいと、CSIファン仲間のアメリカ人が言っておりましたし、まあ無理でしょうな。

料金的に西海岸の可能性が高い気がします。
とりあえず、ミステリーですから想像を膨らませて楽しみに連絡を待ちましょう。

2010年1月9日土曜日

オリエント急行最終便~そして~

2009年12月12日終に最終運行を終えたオリエント急行。
この列車について2回に渡って日本にいながら分かる情報を勝手に見聞してきました。
そして走り終えた列車「そしてどうだったのか?」気になるところです。
ということで今回は列車の最終運行は実際どんなだったのだろう?を見聞してみようと思います。

最終列車の情報は日本ではNHKで先日特集があったようです。
2009年12月17日放送「クローズアップ現代」にて、地元の親子が乗車したウィーン西駅行きの最終列車の乗車記録が放映されました。
この番組を録画したので動画としてご紹介したいところですが、NHKは「NHKオンデマンド」というサイトがありそちらで過去の放送は有料放送しているということもあり、公開は控えときます。

こちらの番組以外は日本ではマスコミなどでも目だって取り上げられることがなく情報が乏しく、面白い情報は見当たりませんでした。

ならば、ここはやはり地元の鉄ちゃんならばかなり詳しく追っているのではないかと・・・というわけでドイツ語圏鉄ちゃん達の情報交換サイトを探し出しました。
drescheibe-foren.deより「今朝!ついに!!126年が・・・」
言語はドイツ語ですが、雰囲気は伝わってくる物があり、最終のオリエント急行の写真などを楽しんでいただくことが出来ます。
この書き込みページでは、終着駅で役目を終えたEN468のその後まで追っています。
車体は最終的にはフランクフルト駅(たぶんMAIN)まで運ばれた様です。ドイツにはフランクフルトという地名が二つあるのです。あまり日本では知られていませんが、ドイツで「フランクフルト」というと「どっちの?」って必ずと言って良いほど聞き返されます。
フランクフルト駅での写真が公開されており、「どこまで追いかけているんじゃっ(笑)」という突っ込みを入れたくなります。
更に、情報交換サイトでは、世界的な鉄ちゃんイギリス出身のマーク・スミスさん(通称シート61さん)がオリエント急行について詳しく語っているという話が出てきています。
この方は世界中の鉄道を巡る鉄ちゃんで座席番号61番を必ず予約するという拘りの鉄ちゃんでもあるそうです。
それを追って、シート61さんのサイトを見ると英語でオリエント急行の特集を紹介していました。ドイツ語よりは見やすいのではないかと思います。
シート61オリエント急行特集

そして最後にこの情報交換サイトで登場する学生のマニュエル君。
彼は大変熱心で12月5日から13日までオリエント急行の最後の1週間を記録したビデオを作成しています。この中でも紹介されているのですがこれがとても良く出来ているので、画像頂いてきました。
Manuel.S作「Abschied vom Orient Express(オリエント急行との別れ)」(8分16秒)どうぞご覧下さい。

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これを見終えると、オリエント急行の最後は日本の列車達の最後の様な、多くのファンのフラッシュの嵐を浴びるということもなく、とても静かに終えていくのだなと・・・日本では信じられないですね。
文化の違いを感じました。
ちなみに、オリエント急行を運行していたOBB(オーストリア国鉄)のサイトでは、12月13日から新時刻表発表という情報が公式サイトに掲載、最新の列車の写真と共に、高速化されたオーストリア国鉄は便利になりますというなんとも皮肉なコメントが書かれていました。