2009年9月25日金曜日

オリエント急行最終便~続編~

先日見聞したオリエント急行の最終列車の話題を見ている方が意外と多いらしい・・・有難うございます。
というわけで、先日はかなり大まかな内容だったので詳細と追調査をしてみました。

2009年12月12日フランスストラスブール着8:59にて
オリエント急行廃線についての話題
初めて読む方は、まずは「オリエント急行~旅の番外編~(8月27日作成)」の前回の展開を先にご覧下さい。


先日の見聞にてオリエント急行(以下EN468)は、途中駅にて乗り換えで先に最終目的地に到着するTGVにて先回りが出来ることを簡単にご紹介しました。その点について詳細などを今回は見聞してみましょう。


まずは、列車時刻表より運行スケジュールを紹介
●EN468最終時刻
ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)発 2009/12/11 22:40 プラットホーム6
ストラスブール駅(Strasbourg)着 2009/12/12 08:59

●EN468最終+TGV先回り時刻
ウィーン西駅(Wien Westbahnhof)発 2009/12/11 22:40 プラットホーム6(EN 468号)
シュツトガルド中央駅(Stuttgart Hbf)着 2009/12/12 06:30 プラットホーム9
シュツトガルド中央駅(Stuttgart Hbf)発 2009/12/12 06:54 プラットホーム5(TGV 9578号)
ストラスブール駅(Strasbourg)着 2009/12/12 08:13

●各列車停車駅スケジュール
「EN468号」所要時間10:19
ウィーン西駅(Wien Westbahnhof) 22:40発 プラットホーム6 (国:オーストリア)
ザンクト・ペルテン中央駅(St.Pölten Hbf) 23:23着 23:25発 (オーストリア)
アムステッテン北駅(Amstetten NÖ) 23:58着 00:00発 プラットホーム2 (オーストリア)
リンツドナウ中央駅(Linz/Donau Hbf) 00:35着 00:38発 プラットホーム5AD (オーストリア)
ザルツブルグ中央駅(Salzburg Hbf) 01:55着 02:10発 プラットホーム3 (オーストリア)
ウルム中央駅(Ulm Hbf) 05:17着 05:19発 プラットホーム1 (ドイツ)
シュツトガルド中央駅(Stuttgart Hbf) 06:30着 06:38発 プラットホーム9(ドイツ)
プローツハイム中央駅(Pforzheim Hbf) 07:20着 07:24発 プラットホーム4(ドイツ)
カールスルーエ中央駅(Karlsruhe Hbf) 07:49着 07:54発 プラットホーム13(ドイツ)
バーデンバーデン駅(Baden-Baden) 08:13着 08:19発 プラットホーム5(ドイツ)
ケール駅(Kehl) 08:44着 08:46発 プラットホーム4 (ドイツ)
ストラスブール駅(Strasbourg) 08:59終着 (フランス)

「TGV9578号」
シュツトガルド中央駅(Stuttgart Hbf) 06:54発 プラットホーム5 (ドイツ)
カールスルーエ中央駅(Karlsruhe Hbf) 07:29着 07:31発 プラットホーム6 (ドイツ)
ストラスブール駅(Strasbourg) 08:13着 08:17発 (フランス)
パリ東駅(Paris Est) 10:34終着 (フランス)

これを見るとTGVがどれだけ早いのかということを実感したりもし、オリエント急行が廃線にされてしまう理由も・・・納得してしまいますね。

電車の詳細が分かったところで、ではチケットはどうすれば取れるのでしょうか?
先日は、最終の列車のチケットはオンライン予約を受け付けていませんでした。状況は変わったでしょうか?

鉄道料金とそして予約は出来るのか?
チケットは夜行列車(EU圏内では「ユーロナイト」と称されます。)は、どうやら専用予約が必要な様です。
通常のOBBのオンライン予約画面にはストラスブールの駅名は表示されませんでした。
OBB夜行列車専用のWEB予約サイトがあります。そちらは以下から
オーストリア国鉄ユーロナイトチケット予約サイト
クレジットカード(JCB除く)にて、購入が可能です。
12月11日のEN468の予約が可能か試してみましたが、海外からの予約は受け付けないとはじかれてしまいました。(9月25日現在日本より接続)
なので、2週間前のEN468で検索したところそちらは可能でした。
先日より詳しく座席をご紹介すると以下の通りになります。
EN468号 ウィーン西駅発ストラスブール着
2等車座席
(seat 2nd class) 29.00ユーロ
2等車コンパートメント6人席
(Couchette 2nd class 6 person compartment) 39.00ユーロ
2等車コンパートメント4人席
(Couchette 2nd class 4 person compartment) 49.00ユーロ
2名個室
(Sleeper compartment - 2 persons) 158.00ユーロ
3名個室シャワートイレ付き
(Sleeper compartment - 3 persons with shower and WC) 158.00ユーロ
2名個室シャワートイレ付き
(Sleeper compartment - 2 persons - with shower and WC) 179.00ユーロ
1名個室
(Sleeper compartment - 1 person) 210.00ユーロ
1名個室シャワートイレ付き
(Sleeper compartment - 1 person - with shower and WC) 252.00ユーロ

ではEN468号とTGV9578号の乗り換えプランでは料金と予約はどうでしょうか?

まずはEN468号にてウィーンからシュツトガルドまでの料金を調べてみます。
「オーストリア国鉄ユーロナイト専用予約」では、12月11日のEN468号は予約画面に非表示となっており予約受付はしていないようです。
念のため上記と同じ様に11月27日にて再検索してみました。
すると・・・
写真の通りEN468号の予約も含む路線の一覧が登場しました。
料金は以下の通りです。
EN468号 ウィーン西駅発22:40 シュツトガルド着06:30(所要時間7:50)
2等車座席(seat 2nd class)29.00ユーロ
2等車6人コンパートメント(Couchette 2nd class 6 person compartment)39.00ユーロ
座席の選択枠が減らされていますがそれがなぜなのかは不明です。同じ日に検索した結果ですので、予約が一杯になったとも考えにくく・・・運行上の都合か何かなのでしょうか?

乗り換えのTGV9578号に関してはオーストリア国鉄ではシュツトガルド発からの予約は受け付けていないようでした。
そこでTGV9578号は、シュツトガルド発なのでDBことドイツ国鉄路線では?と思いドイツ国鉄予約サイトにて検索してみました。
すると思ったとおりでシュツトガルドから出発に関してはドイツ国鉄の管轄でした。
そしてDBでは12月12日TGV9578号の予約が可能な様です。
DBドイツ国鉄オフィシャルサイト
12月12日TGV9578号およびEN468号スケジュール
このDBからですと、EN468号もシュツトガルドからの運行スケジュールは見れるようですが、料金表示はなくDBからでは乗車は出来ないということかも知れません。
写真は、TGV9578号予約画面となります。

料金は2等車21ユーロ(早期割引)、1等車49ユーロとなっています。
3番目に2等車通常料金で41ユーロというものがありますが、これは特急料金のない1日普通乗車券のことではと思われます。

EN468号+TGV9578号の乗り換えの場合は、29ユーロ+21ユーロで50ユーロ(2等車座席)となる様です。EN468号で終着駅のストラスブールまで行っても29ユーロですから、TGVはかなり高いということになるでしょう。
「時は金なり」・・・ということでしょうか。これを考えるとENがなくなり一つヨーロッパから安い列車の旅の手段が失われてしまうということです。非常に残念なことですね。

オリエント急行最終便、この列車に乗れば、オーストリアのウィーン~ドイツのシュツトガルド~フランスのストラスブールと3カ国を巡ることが出来ます。
シュツトガルドは時間がなく難しいかも知れませんが、この3駅のある都市はヨーロッパのクリスマスシーズンの風物詩であるクリスマスマーケットでも名の知られる有名都市です。クリスマスマーケットも開催されているこの時期、列車の旅のついでにクリスマスマーケットへ立ち寄るのもお薦めです。

2009年9月23日水曜日

●ニュルンベルグ(Nuernberg)~つれづれ編~

クリスマスマーケットを巡る一日日帰りの旅として訪れた「ニュルンベルグ」のクリスマスマーケット以外の旅のつれづれ見聞です。

今回は、ミュンヘン中央駅からICEに乗ってノンストップで2時間、ニュルンベルグへ向かいました。クリスマスシーズンに人気のあるニュルンベルグ行きは、臨時増発列車も出ているほどで、私の乗ったのもその臨時増発列車でした。
写真はお世話になった臨時増発のICEです。

ニュルンベルグといえば「ドイツ鉄道発祥の地」としても有名です。
ニュルンベルグは小さい都市ですが、ドイツ国鉄(DB)はDBの歴史を語る「DB博物館」がこの街にはあります。
ICEには1等車2等車があります。事前に席予約が可能で座席には指定料金がかかります。
更に、最近日本では見なくなった食堂車があるとのことで、今回はその食堂車をあえて利用してみることにしました。
食堂車は2つの造りに分かれています。立食専用の「ビストロ」、席のある「レストラン」です。
写真左が「レストラン」右「ビストロ」です。











レストランは本格的なイタリアンとワインのメニューが用意されています。

今は朝食の時間だったので、イングリッシュブレックファーストのメニューも用意されていました。

私はホットチョコレートをオーダーしたかったのですが、臨時列車の為ホットチョコはないということだったので、紅茶を飲むことにしました。・・・ホテルで朝食も済ませてますし、ホットチョコ楽しみにしていたので残念です。

他の乗客たちは、ほとんどが朝食をオーダーしていました。朝食はパン10個にベーコンエッグと飲み物というもので、年配のご婦人はパンの量にさすがにびっくりしていた様でした。さすがのドイツ紳士でも食べきれないらしく「もう食べられないよ。」とウェイターに笑いかけながら残していました。


レストランの隣の車両は1等車でした。

1等車をドア越しに撮影してみました。2等車と何が違うのかなと思いましたが、座席の色が2等車の青に対してこちらは赤ですね。それと座席の広さが違うようです。でも日本人の私の実感では、ドイツ人サイズの2等車でも十分広くてシートもふかふかですし、ICEの座席は日本のJRより断然すわり心地が良くて大ファンです。

それにしても1等車がなぜレストランの隣なのかと思ったら、ウェイターが1等車に飲み物を運んでいる姿を目撃。

さすが1等車は給仕サービスもあるようです。

ニュルンベルグでしか食べられないかも・・・

ニュルンベルグ中央駅に到着しました。

駅は東西に伸びた3階か4階建てのショッピングアーケードも併設した中規模の駅です。

1階にはフードコートもあり、名物の「ニュルンベルガー(写真)」や寿司屋さん、シーフードファストフードの「ノルトゼー」もあって列車の移動途中で簡単な食事をしたい方にはお薦めかと。そして、ドイツでは各地方に名物のソーセージがそれぞれありますが、やっぱりニュルンベルガーはここでしか食べられないみたいなので、ここに来たら食べた方が良さそうです。

こちらはドイツロマンチック街道などにある街で名物と言われているお菓子でだったかと。'Ballen'って名前らしいです(笑)

チョコレートコーティングの揚げ菓子で、日本で言うときしめんの様な生地を丸めて素揚げにした様なというところでしょう。中心にはスパイシーなマジパンが入っています。ニュルンベルグ市街地では見なかったのですが、なぜか駅構内には売店が2店あって人気でした。





ニュルンベルグはドイツ鉄道発祥の地・・・

駅のアーケードを西側へ向かって出口から外へでて徒歩10分ほど歩くと、「DB博物館」に到着します。


入り口ではDBグッズも多数取り扱っており、ポストカードからICEの模型などさまざまなグッズがあって面白いです。

DBグッズは、こちらの博物館以外ではミュンヘン中央駅の日本で言うところのみどりの窓口の様なところでも扱っています。
DBだけじゃなく博物館は「POST博物館」も併設しており、ドイツの郵便と電話の歴史も見ることが出来ます。
DBの歴代車両は間近で見ることも出来、たぶん触っても可です。とても迫力があります。
他に昔の駅舎を再現した部屋や、旧ナチス時代も含めて発達した鉄道の歴史などの展示
巨大なレイアウトでZゲージを走らせるコーナーなど、鉄道ファン必見の博物館です。













ドイツはアイスクリームがお薦め・・・

突然ですが、ドイツはアイスクリームが美味しいのです。

ドイツ人はアイスクリームが大好きらしく、以前留学していた時に、その街で人気のアイスクリーム屋さんに行ってすっかりドイツのアイスにはまってしまいました。

なのでドイツでまたアイスを食べねばと思っていたことろ、ニュルンベルグの旧市街地でクリスマスマーケットに行く途中美味しそうなアイスクリーム店を見つけてしまいました。



写真上はICEで飲み損ねたホットチョコレートととっても美味しかったストロベリーアイスクリームです。

店はケーニヒ通りの途中(通り西側)にありますが、名前は忘れてしまいました(笑)

寒いので店の外に出て後から冷え冷えでしたが、美味しかったです。










ニュルンベルグのお城 ・・・

ドイツでお城といえば、ノイシュバンシュタイン城が世界的にも有名ですが、中世から独立都市として発達していたドイツ各都市には歴史的なお城がいくつも存在します。
ニュルンベルグにも小さいながらお城がありました。
ニュルンベルグ旧市街地の名所となっている、城壁に囲まれた市街地の一番北側の丘の上にある「カイザーブルグ」です。

普段は有名な観光名所なのですが、クリスマスマーケットに主役をうばられてちょっと静かでした。

カイザーブルグから眺めた街の光景です。

中世ヨーロッパの街並み、どこまでも続く赤い屋根と小さな煙突がとても印象的で、素敵な街でした。